正直に言わせてください。ネット上のランキング記事の多くは、美容師ではないライターが書いた「広告収入」目的のものばかりです。

ドラッグストアの安価なオイルが悪いとは言いませんが、それらはあくまで「表面をコーティングするだけ」の気休めに過ぎません。髪の内部構造を理解し、現場でお客様の髪に触れてきた元美容師として、胸を張っておすすめできるのは以下の5本だけです。

今回は、あえて「価格と品質のグレード順」に紹介します。あなたの髪に対する投資価値がどこにあるのか、シビアに判断してください。

この記事でわかる事

【監修者:元美容師・ユウ|髪ケアLAB 管理人】

※本記事は国家資格・美容師免許と毛髪科学の深い知識を証明する「日本ヘアケアマイスター協会」の資格を持つ【元美容師・ユウ|髪ケアLAB 管理人】が、成分解析と製品スペックを徹底的に分析して作成しています。

価格以上の価値がある「最高品質」

まずは4,000円前後の価格帯。高いと感じるかもしれませんが、成分の純度、補修力、香りの質が段違いです。「髪にお金をかけられる人」だけが辿り着ける領域です。

トラック オイル No.3 (track oil No.3)

SNSでバズった「金木犀」の香り。重厚感のある濡れ髪ならこれ一択。

トラック オイル No.3 (track oil No.3)

【プロの辛口評価】
天然由来成分99.19%。このオイルの最大の特徴は「酸化しにくさ」と「圧倒的な重さ」です。時間が経っても油臭くならず、ハイダメージで広がる髪や、剛毛・多毛の方を強制的にしっとりまとめます。逆に言えば、猫っ毛の人が使うとベタベタになるので注意。トレンドの「重めウェットヘア」を作りたいなら、投資する価値は十分にあります。

こんな人・こんな時におすすめ

  • 剛毛・多毛で広がる人:雨の日でも髪が爆発せず、しっとりまとまります。
  • トレンド重視のお出かけ時:今っぽい「濡れ髪」を作りたいデートや女子会に。
  • 香りに癒やされたい時:本物の金木犀のような香りは、つけるだけで香水代わりになります。

コタ スタイリング ベース B7 (COTA)

美容師の信頼度No.1。スタイリング剤ではなく「治療薬」に近いオイル。

コタ スタイリング ベース B7 (COTA)

【プロの辛口評価】
これは「映え」や「流行り」のアイテムではありません。本気で髪質を改善したい人のためのケアオイルです。とろみの強いテクスチャーが髪を分厚くコーティングし、内部の水分を逃しません。くせ毛や乾燥で硬くなった髪が、驚くほど柔らかくなります。契約サロンでしか買えない希少性も相まって、価格以上の「結果」を出してくれる一本です。

こんな人・こんな時におすすめ

  • 髪が硬くてゴワゴワする人:針金のような髪を、シルクのような柔らかい手触りに変えます。
  • 縮毛矯正やカラーを繰り返している人:ハイダメージによるパサつきを、夜のケアで集中補修したい時に。
  • ひどい乾燥毛(ドライヘア):何を塗ってもすぐに乾いてパサつく髪の水分保持に。

誰もが選ぶ「鉄板のスタンダード」

次は3,000円台のゾーン。ここは「最もバランスが良い」激戦区です。上位のプレミアム品ほどの価格は出したくないが、失敗もしたくない。そんな賢い選択をする人が選ぶのがこの2本です。

ナプラ N. ポリッシュオイル (N. Polish Oil)

迷ったらこれ。日本中の美容室で使われている「濡れ髪」の絶対王者。

ナプラ N. ポリッシュオイル (N. Polish Oil)

【プロの辛口評価】
トラックオイル(1位)ほどの重さはなく、非常に扱いやすい粘度です。天然由来100%でボディオイルとしても使える安全性と、誰からも好かれる柑橘系の香り。「価格」「使用感」「仕上がり」のバランスが完璧で、正直これを選んでおけばスタイリングで失敗することはありません。リピーター率が異常に高いのも納得の完成度です。

こんな人・こんな時におすすめ

  • ヘアオイル初心者さん:つけるだけで誰でも簡単に「美容室帰りのようなお洒落な束感」が出せます。
  • アホ毛や広がりを抑えたい朝:忙しい朝、スタイリング剤としてサッと馴染ませるだけで一日中まとまります。
  • 全身ケアもしたい人:手に残ったオイルを洗わず、そのままハンドオイルとして使いたいズボラさんにも最適。

オラプレックス No.7 ボンディングオイル (OLAPLEX)

世界特許技術の「結合補修」。ハイダメージ毛を救う唯一の科学的アプローチ。

オラプレックス No.7 ボンディングオイル (OLAPLEX)

【プロの辛口評価】
これは単なるオイルではありません。「液体状の補修剤」です。特許成分が髪内部の切れた結合をつなぎ合わせます。ブリーチやカラーでボロボロになった髪には、植物オイルを塗るより先にこれが必要です。容器は小さいですが、少量で伸びが良く、結果的にコストパフォーマンスは悪くありません。本気で髪質改善を考えるなら、N.との併用が最強です。

こんな人・こんな時におすすめ

  • ブリーチ・ハイトーンカラーの人:髪が千切れそうなハイダメージ毛の補強に必須です。
  • 髪が細くて絡まりやすい人(猫っ毛):重いオイルだとペタンとしてしまう髪に、サラサラのまま強度を与えます。
  • ドライヤー前のケアとして:お風呂上がりの濡れた髪につける「アウトバストリートメント」として最強の効果を発揮します。

機能特化でコスパ最強「賢いエントリー」

最後に2,000円台の製品。安いから悪いわけではありません。目的が合致すれば、上位の高級オイルよりもあなたの役に立つ「賢い選択肢」です。

ReFa ロックオイル (ReFa)

アイロンを使う全人類に捧ぐ。熱を味方にする最強のツール。

ReFa ロックオイル (ReFa)

【プロの辛口評価】
毎朝ヘアアイロンやコテを使うなら、迷わずこれを買ってください。「熱反応成分」がアイロンの熱で髪に吸着し、カールやストレートを一日中ロックします。ケア効果という点では上位に劣りますが、「形をキープする」「熱ダメージを防ぐ」という機能に関しては右に出るものがいません。価格も手頃なので、スタイリング専用として持っておくべき一本です。

こんな人・こんな時におすすめ

  • 巻き髪がすぐに取れてしまう人:朝巻いたカールを、夕方までキープさせたい人に。
  • アイロンのダメージが気になる人:「熱から守る」だけでなく「熱を味方につける」成分が入っているので、罪悪感なくコテを使えます。
  • 通常は「巻く前」に使用:多くのオイルは「仕上げ」に使いますが、これは「アイロンを通す前」に使うのが正解です。

迷いを断つ!厳選5種の比較表

ここまで読んでまだ迷っているなら、以下の表を見て決めてください。

製品名価格帯おすすめの髪質・悩み最適な使用シーン
トラックオイル No.3剛毛・多毛・広がる髪トレンドの「重めウェット」にしたい時
COTA ベース B7超硬毛・くせ毛・ハイダメージ夜の集中ケアで髪質を柔らかくしたい時
N. ポリッシュオイル普通〜硬毛・初心者【迷ったらこれ】毎朝のスタイリング全般
オラプレックス No.7軟毛・ブリーチ毛・切れ毛ドライヤー前の補修・サラサラにしたい時
ReFa ロックオイルアイロンユーザー全般コテやアイロンで「巻く直前」

まとめ:妥協するか、本物を選ぶか

今回紹介した5本は、どれを選んでもドラッグストアの大量生産品とは次元が違います。

もし迷っているなら、プロの間でも使用率No.1のスタンダード「第3位:N. ポリッシュオイル」から始めてみてください。価格と品質のバランスが最も良く、後悔しない選択になるはずです。