【監修者:Y.Y(美容師国家資格所有)】
はじめまして。元美容師のY.Yです。これまで、多くのお客様の髪の悩みに向き合ってきました。現在はその経験を活かし、ヘアケアに関する情報を発信しています。この記事では、多くの方が悩む頭皮のフケと乾燥について、その原因と具体的な対策を専門的な視点から分かりやすく解説します。
「黒い服を着ると、肩に落ちた白い粉(フケ)が気になってしまう…」「頭皮が乾燥して、日中も無意識にかきむしってしまう…」
そんな経験はありませんか?清潔にしているつもりなのに、フケやかゆみが治まらないと、周りの目が気になったり、気分も落ち込んだりしてしまいますよね。
そのお悩み、実はシャンプーやヘアケアの方法を少し見直すだけで、大きく改善する可能性があります。フケや乾燥は、頭皮が送る「助けて!」のサイン。そのサインを正しく読み解き、適切なケアをしてあげることが何よりも大切です。
この記事では、なぜ頭皮のフケや乾燥が起こるのかという根本的な原因から、今日からすぐに実践できる具体的な対策、そして元美容師が本気でおすすめするシャンプーまで、あなたの悩みを解決するための情報を網羅的にご紹介します。ぜひ最後まで読んで、フケやかゆみに悩まない快適な毎日を取り戻しましょう。
この記事でわかること
あなたのフケはどのタイプ?2種類のフケの見分け方

「フケ」と一括りにされがちですが、実は大きく分けて2つのタイプがあります。対策が異なるため、まずはご自身のフケがどちらのタイプかを知ることが重要です。
| 乾性フケ(かんせいフケ) | 脂性フケ(しせいフケ) |
| ・パラパラと細かく、乾燥している ・肩などに落ちやすい ・頭皮がかさつき、かゆみを伴うことが多い | ・ベタベタと湿り気があり、大きい ・髪の根元にこびりつく ・頭皮がベタつき、ニオイが気になることも |
| 主な原因:頭皮の乾燥 | 主な原因:皮脂の過剰分泌 |
この記事では、特に悩んでいる方が多い「乾性フケ」に焦点を当てて、その原因と対策を詳しく解説していきます。
なぜ?頭皮の乾燥と「乾性フケ」を引き起こす5つの原因

頭皮が乾燥し、乾性フケが発生する背景には、日々の生活習慣やヘアケアに原因が隠れていることがほとんどです。
原因1:洗浄力の強すぎるシャンプーの使用
市販のシャンプーの中には、洗浄力が非常に高く、頭皮に必要な皮脂まで洗い流してしまうものがあります。これにより頭皮のバリア機能が低下し、水分が蒸発しやすくなって乾燥を招きます。
原因2:間違ったシャンプー方法
40℃以上の熱いお湯での洗髪、爪を立ててゴシゴシ洗う、1日に何度もシャンプーするといった行為は、頭皮に大きな負担をかけ、乾燥の原因となります。
原因3:空気の乾燥や紫外線
特に冬場の空気の乾燥や、夏場の強い紫外線は、肌と同じように頭皮の水分も奪っていきます。屋外で過ごす時間が長い方は注意が必要です。
原因4:生活習慣の乱れ
睡眠不足、ストレス、栄養バランスの偏った食事などは、血行不良やターンオーバー(肌の生まれ変わり)の乱れを引き起こし、頭皮の健康状態を悪化させる一因です。
原因5:ドライヤーの熱
シャンプー後、ドライヤーを頭皮に近づけすぎたり、同じ場所に長時間当て続けたりすると、オーバードライ(乾かしすぎ)となり、頭皮の乾燥を助長してしまいます。
今日からできる!頭皮のフケ・乾燥対策のセルフケア

原因がわかれば、対策は明確です。ここでは、日々の生活で取り入れられる具体的なセルフケア方法をご紹介します。
- シャンプーを見直す:洗浄力がマイルドなアミノ酸系・ベタイン系の洗浄成分を主成分とした、保湿成分(セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲンなど)が配合されているシャンプーを選びましょう。
- 正しい洗い方を徹底する:シャンプー前にお湯でしっかり予洗いし、シャンプーはよく泡立ててから、指の腹で優しくマッサージするように洗いましょう。すすぎは38℃程度のぬるま湯で、洗い残しがないように丁寧に。
- 頭皮も保湿ケアを:お風呂上がりには、顔に化粧水をつけるのと同じ感覚で、頭皮専用のローションやエッセンスを使って保湿する習慣をつけましょう。
- ドライヤーは正しく使う:ドライヤーは頭皮から20cm以上離し、全体を動かしながら乾かします。8割ほど乾いたら、冷風に切り替えて仕上げると、水分の蒸発を防ぎつつ髪にツヤが出ます。
- インナーケアを意識する:十分な睡眠時間を確保し、ビタミンB群(肌のターンオーバーを助ける)やタンパク質(髪の主成分)などを意識したバランスの良い食事を心がけましょう。
【元美容師が厳選】頭皮の乾燥・フケ対策におすすめのシャンプー3選
ここでは、元美容師の私が専門家の視点から、頭皮の乾燥や乾性フケに本気でおすすめしたいサロン専売品のシャンプーを厳選してご紹介します。
1. Aujua(オージュア)モイストカーム モイスチュアクリアシャンプー
【こんな人におすすめ】
- 乾燥によるフケやかゆみに悩んでいる方
- 年齢とともに頭皮が敏感・乾燥しやすくなったと感じる方
- 頭皮を優しく洗い上げながら、しっかりと潤いを補給したい方
日本のトップヘアケアブランド「オージュア」の中でも、地肌の乾燥とかゆみをケアすることに特化した「モイストカーム」ラインのシャンプーです。頭皮の角質層の状態を整える独自成分が、潤いのある健やかな地肌環境を維持。乾燥によって乱れたターンオーバーを正常に導き、フケやかゆみを根本から抑制します。すみれをイメージした上品な香りで、毎日のバスタイムがリラックスの時間に変わります。
| 特徴 | 地肌の角質層を保湿・保護し、乾燥によるフケ・かゆみを防ぐスカルプケアシャンプー |
| 価格帯 | 約5,700円前後(500mL) |
| メリット | ・乾燥によるかゆみを抑える効果の実感が早い ・洗い上がりの頭皮のしっとり感が持続する ・髪のまとまりも良くなる |
| デメリット | ・価格が比較的高価 ・オージュア取り扱いサロンでのカウンセリング販売が基本 |
2. COTA(コタ)コタセラ スパ シャンプー
【こんな人におすすめ】
- 頭皮のフケ・かゆみ・ニオイなど、複合的なトラブルを抱えている方
- 有効成分が配合された、医薬部外品としての確かな効果を求める方
- 頭皮ケアだけでなく、髪のダメージケアも同時にしたい方
植物抽出エキスを配合し、頭皮環境を根本から改善することを目指した「コタセラ スパ」シリーズの薬用シャンプーです。薬用有効成分「ピロクトン オラミン」がフケやかゆみの原因菌の繁殖を抑制。さらに、米ぬか由来の保湿成分などが、乾燥した頭皮にたっぷりと潤いを与えます。頭皮トラブルのケアと、髪のダメージ補修を両立させた処方で、健やかな頭皮と美しい髪の両方を手に入れたい方に最適なシャンプーです。
| 特徴 | フケ・かゆみを防ぎ、頭皮を健やかに保つ医薬部外品の薬用シャンプー |
| 価格帯 | 約3,850円前後(300mL) |
| メリット | ・フケ、かゆみ、ニオイ防止など幅広い効果が認められている ・マイルドな洗浄力で、頭皮に必要な潤いを残して洗い上げる ・リラックス効果のあるハーブ系の香り |
| デメリット | ・効果を実感するには継続的な使用が必要 ・コタ取り扱いサロンでしか購入できない |
3. DEMI(デミ)ビオーブ モイストスキャルプシャンプー
【こんな人におすすめ】
- 特に頭皮の乾燥がひどく、高い保湿力を求める方
- 肌が敏感で、できるだけ優しい処方のシャンプーを使いたい方
- コストを抑えつつ、本格的なサロン品質のケアを始めたい方
植物の持つ力を活かしたスキャルプケアに定評のある「ビオーブ」シリーズの、乾燥肌に特化した薬用シャンプーです。アミノ酸系活性剤と両性活性剤のみで処方された、頭皮に非常に優しい洗浄力が特徴。高い保湿力を持つ成分が、洗い上がりの頭皮の潤いをしっかりとキープします。フケ・かゆみを防ぐ有効成分も配合されており、乾燥とトラブルの両方にアプローチ。サロン専売品の中では比較的手に取りやすい価格も魅力です。
| 特徴 | 乾燥しがちな頭皮を、潤いを保ちながらしっとり洗い上げる薬用シャンプー |
| 価格帯 | 約1,900円前後(250mL) |
| メリット | ・優れた保湿力で、洗い上がりのつっぱり感がない ・頭皮への刺激が少なく、敏感肌でも使いやすい ・サロン専売品の中ではコストパフォーマンスが高い |
| デメリット | ・洗浄力がマイルドなため、整髪料などを多用する場合は二度洗いが推奨される ・髪のダメージ補修効果は控えめ |
頭皮のフケと乾燥に関するよくある質問(FAQ)
頭皮が乾燥しているので、シャンプーは毎日しない方がいいですか?
基本的には、1日1回のシャンプーでその日の汚れを落とすことが推奨されます。シャンプーをしないと、汗や皮脂、ホコリが頭皮に残り、かえってトラブルの原因になることがあります。大切なのは回数よりも、お使いのシャンプーの洗浄力と洗い方です。低刺激で保湿力の高いシャンプーを選び、優しく洗うことを心がけてください。
頭皮が乾燥しているときに、ヘアオイルを使っても大丈夫ですか?
はい、大丈夫です。ただし、使用するのは頭皮専用のオイルにしましょう。髪用のオイルは、毛穴を詰まらせる原因になる可能性があるシリコーンなどが配合されている場合があります。シャンプー前の頭皮マッサージや、お風呂上がりの保湿として、ホホバオイルやスクワランオイルなど、頭皮用の保湿オイルを使用するのは効果的です。
セルフケアを続けてもフケやかゆみが改善しない場合はどうすればいいですか?
セルフケアを1ヶ月以上続けても症状が改善しない、あるいは悪化する場合は、脂漏性皮膚炎など他の皮膚疾患の可能性も考えられます。自己判断を続けず、一度、皮膚科の専門医に相談することをおすすめします。
まとめ:正しいケアで、フケ・乾燥に悩まない健やかな頭皮へ
今回は、頭皮の乾燥と乾性フケの原因から、具体的な対策、おすすめのシャンプーまで詳しく解説しました。
最後に、大切なポイントをもう一度おさらいしましょう。
- 自分のフケが「乾性」か「脂性」かを見極める
- 原因は洗浄力の強いシャンプーや間違った洗い方にあることが多い
- 対策の基本は「優しい洗浄」と「徹底した保湿」
- 自分に合ったシャンプーを選び、正しいケアを毎日続けることが重要
頭皮のフケや乾燥は、正しい知識を持ってケアをすれば、必ず改善の方向へ向かいます。この記事を参考に、あなたに合ったケア方法を見つけて、フケやかゆみに悩まされない、自信の持てる毎日を手に入れてください。